駒鳥謳歌(こまどりおうか)



独楽:愛されるべき駒鳥

人が迷い込む駒鳥の巣の管理人。

人に愛される存在で、見る者を引きよせる性質がある。追い詰められた人間の元へ現われては、駒鳥の巣へ誘う妖怪のような存在。

どんな苦行も快楽も受け入れ、誰も否定せず、何も望まない。まず感情や心がほぼない。

何もしてこない煤目を面白がり、自分を殺すように導き殺された。

煤目:殺した雀

根暗で内気な青年。

元は魔法のある世界にいたが、才能がなく何をしても報われない不運な子。

独楽に惹かれるも、何をしても無駄と諦め見ているだけでずっと過ごしていた。

独楽を独占したくて、体も心も手に入らないならたったひとつの命を貰うことにし、独楽を殺害。

残り12人に殺害される。




火針:付き従う雲雀

独楽の従者気取りの少年。

元奴隷で、飼い主に殺されそうになったところを独楽に出会い、彼女を新しい主人として熱愛している。

彼女の世話をしたがる他、館の家事などもしている。

基本的に穏やかで理知的な少年。

魚見:血を受け止める魚

独楽のまわりでおきた面倒事を片づけている。

寡黙で落ち着いており、狂人が多い駒鳥の巣の中では常識人。

肉体の半分がサイボーグ化されており、戦闘特化の思考をしている。

それ以外のことは不器用。

噤:歌を紡ぐツグミ

独楽を思って歌った歌が大ヒットし、以降独楽に懐いているアイドル。

駒鳥の巣に集まる人の異常性や、人間関係などに疎い。

マイペースに独楽を姉のようにしたい、他の人も姉兄のように接している。

甘えん坊の最年少。




映木:傍観者の蝿

自分に興味がなく、自分のまわりにおこる物事を見るのが好き。

独楽といれば退屈しないという理由でついてきており、独楽への愛情はかなり薄い。

独楽以外の12人にも全く同じ対応をし、一部の独楽の溺愛者からは存在感がないと言われている。

 

福牢:墓穴を掘るフクロウ

頭がジョウロの男。

爽やかな花屋と言った言動をしており、庭の整備をしている。

人当たりもよく仲裁役にまわるタイプ。

趣味は好みの子を殺害し、頭部を鉢植えに植えて観察すること。

猟奇殺人者という点を除けば、かなりの好青年。

鳩島:主たる鳩

大企業の一人息子として生まれ、人の上に立つのがステータスだと思っている。

甘やかされて育ったが、誰も女として扱ってくれず逃げ出した。

駒鳥の巣ではリーダーを気取るが、誰も認めず反発している。

裏表がない性格で、好き嫌いがはっきりしている。




日和:炎を掲げる鶸

ターゲットに生きたまま放火し眺めるのが趣味。

自身も火災で全身火傷を負い、包帯まみれの身体をしている。

喉も焼けており、しゃべることができない。

快楽主義で、楽しめるなら人種や年齢は一切問わずに相手をする。

飛:運びゆく鳶

可愛い物や幼い子が大好きな女。

自分が女らしくない反動からか、極端に可愛がる癖がある。

少女が関わらない時は落ち着いており、駒鳥の巣の力仕事をしている。

魚見とあわせて保護者ペア。

兜:繕うカブトムシ

内気で泣き虫な少女。

いつもびくびく怯えており、駒鳥の巣でもよく泣いている。

服作りが趣味で、自作の服を独楽に着てもらっている。

裁縫以外はからっきし苦手で、誰かに世話してもらうことも多々。




些細:欠けた夫婦のミソサザイ

子と夫を事故で亡くした未亡人。

独楽を自分の子供と思い込んでおり、駒鳥の巣の子供達を娘の友達と思い可愛がっている。しかし大人は独楽を狙う変質者に見える。

おっとりした家事好きの女性で、旦那は海外出張中だと言っている。

王子:告げる牛

いじめにあいひきこもっていた少女。

直接人と会うのは苦手だが、メールや手紙、電話だとおしゃべりになる。

駒鳥の巣に居ても、自室から殆ど出てこない。

巣の住人全員と確実に連絡をとれる。

深山:教会に立つミヤマガラス

独楽を神とあがめる修道女。

かつて信仰していた神を見限り、独楽を新たな神として崇めている。

他の住人を信者と呼び、神になれなれしくするなと口うるさい。

独楽と一定の距離をとっているが、敬っているからこそ近づかない。